広東省は広東語圏ですが、普通話教育のおかげで普通話が広く普及していることは以前お伝えしたとおりです。
広東語(広州では広州話或いは白話と言います)を母語とする広東人も普通話を話しますが、どうしても広東語風普通話になってしまいます。発音とアクセントはいうに及ばず、語彙や文法まで「なまって」います。
広東人の話す普通話のことを、煲冬瓜(bao1dong1gua1)といいます。直訳すれば、冬瓜を煮るという意味ですが、これがなぜ普通話を指すようになったのかというと、広東語では、普通話と煲冬瓜の発音がとても似ているからです。
広州で話される普通話には、広東語的表現が多く見受けられます。具体的にどんなものがあるのか今後取り上げていきたいと思います。